私は重騎士。
女だけど、私は重騎士になった。
周りの人がいくら反対しても私は重騎士になりたかった。
私は兄の大きな背中を見て育った。
その背中に少しでも追いつきたくて。
兄はいつも私を置いて戦場に行ってしまう。
兄が死ぬのでは無いか、戦場で怪我をしているのではないか、
そう考えていると夜も眠れなかった。
だから少しでも兄の側に、兄の力になりたかった。
でも、私は…………
「ウェンディ……。」
私は上官に呼び出されていた。
「お前のこの前の成績だが…。」
上官が言っているのは、
先日行われた実技試験だった。
騎士の資格をもらったとはいえ私には周りの人に
ついていくのが精一杯だった。
「この成績は、騎士の資格を取り消されてもおかしくは無いぞ…。」
私の成績は全重騎士の中で最低だった。
自分では精一杯やってるつもりでも力だけが空回りしてしまう。
「はい…。」
「お前のような物がいたら我が軍は落ちこぼれの集団と見られてしまう。」
「そっそれの言い方はあんまりです!!」
「おっと上官のこの儂にそんな口を利いても良いのかな?」
「申し訳ありません…。」
「ふん…。ところでお前、
兄のボールスに影響されて重騎士になったそうじゃないか。」
「はい、そうですが…。」
「もし、その兄に謀反の疑いがあるとしたら?」
「!!!!!!、兄に限ってそんなことは…。」
「なぁにただの噂だが、もし本当に謀反の疑いがあるとしたら、
それは重大な罪だ。」
「だからなんなんですか?」
「疑いが無きにしもあらずと言うことだ。
だから我々はボールスの騎士の称号を剥奪するよう
上の者に提案しようと思う。」
「そっ、それはあまりにも理不尽すぎます!!」
「まぁなんだ、お前が我々の要求を飲んでくれれば
この件は無かったことにしても良いが…。」
「何でも言うことを聞きますから、
兄のことは無かったことにして下さい。」
「今の言葉忘れるなよ。」
「はい、重騎士の誇りに誓って。」
(ふん、相変わらず生意気な兄弟だ…。)
「こっちの要求は簡単、おい入ってこい。」
上官が指図すると数人の重騎士が入ってきた。
「こいつを、ボールスの部屋に連れていけ。」
「兄の部屋で何を?」
「今、ボールスは出払っている。
心配するな。」
「私が要求を飲む代わりに兄のことは…。」
「あぁ、騎士の誇りとやらに誓ってやるよ。」
私は兄の部屋に連れて行かれた。
兄の部屋に入ると、男達は鍵を閉めた。
「要求はなんですか?」
「まぁ、ソコのベットにすわれ。」
私は、なんの躊躇もなく兄のベットに座った。
するといきなり男達が私を押さえつけ、服を破り始めた。
「な、なにするんですか!!」
「良いのか?そんなコト言って。」
私はそのとき始めて自分が罠にはめられたことに気付いた。
男達はあっという間に、私の服を全てはぎ取った。
「っ…。」
私の顔が恥辱で赤く染まっていくのが分かった。
始めて肉親以外にさらす自分の肌。
「じゃあ、次はこれをしゃぶってもらおうかな?」
男達はいつのまにか上着を脱ぎ、
堅くなったソレを私の前につきだした。
「しゃぶるって、まさかソレを…。」
「ああ。」
「だっだれがそんな…。」
「ふ〜ん…。じゃあ兄貴がどうなっても良いんだ・・。」
「分かった、しゃぶります…。」
私はそれ以上反抗できなかった。
元々は自分の未熟さ故に招いたこと、
自分でまいた種は自分で刈らなければ…。
「うっうえ…。」
ソレはとても異常な味がした。
異常な味から来る吐き気で私は先端ぐらいしか
舐めることが出来なかった。
「こうやってやるんだよ!!」
業を煮やしたのか男は私の後頭部を押さえつけ、
ソレを奥まで押し込んだ。
「んっ、んむぅ…。」
強烈な吐き気が私を襲った。
男は私の頭を動かして自分の欲求を満たそうとしていた。
「出すぞ、全部のめよ・・。」
男がそう言うと、私の口の中に熱い何かが溢れた。
私は口を押さえ、ソレを必死で飲み込んだ。
「おっ、うぇ、んっんぐう・・。」
それを飲み込んだ後も私は強烈な吐き気に襲われた。
「じゃあ、お次は…」
男はそう言うと、私の股をM字に限界まで開かせ、
側にあったてやりで固定し、閉じられなくした。
「やっ・・。」
私の顔がさらに熱くなる。
男の指が私の秘部に伸びる。
そして私の中に指が入ってくる。
「やっぱこいつ、処女だよ。指二本できつきつだし。」
男の指が私の中をかき回すうちに私のソコから水音が
するようになった。
男の指の動きが早くなり、私の中でだんだん何かが
弾けようとしていた。
ソレはいくら意識で止めようとしても、無理だった。
そしてソレが弾けた瞬間、私の体がしなり秘部から
愛液をした垂らせた。
ソコから先はよく覚えていない、私に代わる代わる
男達が覆い被さり私の中を出入りしていた。
私は、本能のままにソレを受け入れていた。
あれからどのくらいの時間がたったろう。
私が正気を取り戻したときにはもうおとこたちはいなかった。
けれど足を広げられ、両腕を拘束されたままで私は放置されていた。
秘部からは男達のと私の液が混ざり合った物が流れ出していた。
私が束縛から逃れようと身をよじっていると、
部屋のドアが開き兄たちが入ってきた。
「ウェンディ!!」
兄の目に私がどう映ったか私には分からない。
でも、兄には肉親が凌辱されたとしか映らなかったろう。
兄は私の束縛を外し、ぎゅっと抱きしめてくれた。
「誰がこんなコトを…。」
私の顔に水滴がこぼれた。
兄が泣いていた。
私は生まれて始めて兄が泣いたのを見た。
兄は私のために泣いてくれた。
私はアナタを信じ切ることが出来ずに罠に落ちたというのに、
そんな私なのに、兄は涙を流してくれた。
兄の涙を見ているウチに自分が汚されたこと、
犯されていくうちに快楽に支配されていたこと、
そして、そんな私のために涙を流してくれる兄のこと、
その兄を信じることが出来なかった自分のこと、
いろいろな感情が涙となってあふれ出した。
「兄さん…兄さん…。」
私はそう言いながら泣き続けた。
その後、兄の生真面目さに不快を覚える輩が
重騎士団にいるということを知った。