「私が・・・そばについてあげましょうか?」

私が勇気を振り絞って貴方に投げかけた言葉

貴方は笑顔で私を良いパートナーだと言ってくれた

でも私が言いたいのはそんなコトじゃなかった
戦乱の元凶の竜を倒し世界に平和が戻った 

それは平和と共に別れでもあった

共に戦った戦友達が各々の帰る場所へ戻っていく

涙にくれる者、共に行こうと誓った者、再開を誓った者、

各々の別れ方はそれぞれ

そしてついに私達もイリアに帰る時が決まった

この胸の奥にしまい込んであるこの思いを貴方に伝えられぬまま

毎日を胸が締め付けられるような想いで過ごした

何度も言おうと試みても何かがそれをせき止めた

そして、ついに明日イリアに帰る時が来た

一刻一刻と時が過ぎていく
思いを告げられぬままついに夜になってしまった

私はとりあえず貴方の部屋に行くことにした

たとえ思いを告げられなくても

少しでも多くの時間を貴方と共に過ごしたかった        
(コンコン)
貴方の部屋の扉をノックする
「どうぞ。」

貴方の声が返ってきた             
私は始めて貴方の部屋に入った

「ティト!!」

私が入って来ると貴方は驚いた

部屋中に積み上げられた兵法書

その中のベットに貴方は腰掛けていた

「今、良い?」

私は貴方の隣に腰掛けた

「どうしたんだい、こんな時間に…・。」

女が夜こんな時間に男の人の部屋に行くなんて

普通の人でも女が何を考えているのかは分かるはず

でも貴方は私が遊びに来たように接してくれた

でも私はそんな貴方が好き

貴方が鈍感なのか、それとも思いを隠しているのか

貴方にベットに押し倒されても私は拒まなかったのに  

貴方はまるで男の人にでも話すように話をしてくれた

主君のこと、戦友のこと、戦場での出来事、 

貴方はいろんな事を話してくれた

私は貴方の側にいるだけでそれで良かった

でも胸の思いを告げられなかった

「アレン…・。」

私は貴方の話を遮っていった

「私を抱いて…。」

顔が焼けるように熱くなる

恥ずかしくて泣きそうになる

でも、今の私にはこんな事でしか思いを告げられなかった

「ティト…・。」

貴方は私をベットに押し倒した

不器用な動作で、服を脱がすのがひどく可笑しかった

私だけ脱ぐのは恥ずかしいから貴方も脱いでと言った

真面目な顔で服を脱いでくれた

貴方のそんな所も好き

「…アレン……」

互いに生まれたままの姿になった。  

とても恥ずかしかった                                      

始めて男の人に肌をさらした

胸の鼓動が早くなる

私の体は傷だらけだった

でもそれ以上に貴方の体は傷だらけだった

いつも最前列に立ってるから

いつも無茶な戦いをして傷だらけで戻ってくる貴方

でもそれはしょうがないと言った貴方

そんな貴方が好き

「…ティト…俺は…その優しく出来ないかもしれない……」

「うん。」

胸を覆っていた手を離して、そのまま貴方の背中に抱き付いた

広くて大きな背中

そして傷だらけの背中 

「…んっ……」

大きな手が私の胸に触れる

包み込まれ、柔らかく揉まれるだけで私の身体は震えた

まだ成長しきっていない私の胸           

それにぎこちない仕草で指の腹が触れる

「…あぁ…あ……」

指の腹で尖った乳首を転がされながら、乳房を揉まれた

大きな指の感触電気のように体を走り、それが私の口から甘い声を零れさせた。

「…あぁんっ…アレ…ン……」

「…ティト……」

不器用な手だった

貴方が触れているんだと思うだけで、感じた。

「…あぁんっ…あ…アレン……」
乳房を揉まれたまま指が下腹部へと滑ってゆく

貴方の指が秘部の周りをうごめく

そして貴方の指が私の中に入ってくる

「ひゃんっ!」
初めて味わった刺激に私の身体はびくんっと大きく跳ねた

まるで電流が身体を通っていったみたいだった
そこを触るのは貴方が初めてだった

前に一度自分を慰めようとそこに指を当ててみた

でも、それ以上は怖くて出来なかった

頭が真っ白になる
「…ひゃあっ…あぁ…あんっ……」
くちゅくちゅと濡れた音ともに花びらが掻き乱される
私ののソコが、じわりと濡れてくるのが自分でも分かった
貴方の指が中を掻き乱すたびに

「…あん…はぁっ…あぁ…ん……あっ!!」
もう私は甘い声を零す事しか出来なくなっていた

「…ああんっ…あんっ…あんあんっ……」
痛いほどに張り詰めたソレを大きな指がぎゅっと握る

感覚に身体が跳ねた

痛みとそしてそれ以上の快楽に

意識が朦朧として私はただただ喘ぐことしか出来ない
「…ココが感じるんだな、ティト……」
「…あんっ…ああんっ…アレ…あぁんっ……」
あまりの刺激に私は無意識に首をイヤイヤと振っていた

けれども腰は蠢き、刺激を求めて指にソコを押し付けている
何かが私の中で弾けようとしていた

私にはそれを止められない

そして

「―――あああんっ!!」
頭が真っ白になって体が溶けていくようだった

でも、妙に頭の中が静かだった

シーツを汚してしまって大丈夫だろうか…

私はそんなことを考えていた

「…ティト…いいか?…」
貴方の声で私はもとの世界に戻った

「…うん…来て…アレン……」
貴方がのソレが私の中に入ってくる

「――――ひっあああっ!!!」
身を引き裂かれるような痛みにで私は思わず体を反らせた

そんな私に貴方は気遣うように頭をそっと撫でてくれた
それだけで私から痛みと恐怖が消えていった
「…大丈夫か?ティト……」
「…平気…だから…そのまま…続けて……」
その言葉に貴方は真面目な顔でこくりと頷いた

「あっ…あああっ!!」
貴方は身を進めた

私のソコから出血しているのが分かった

戦時中、血は沢山流した

けれどもこの血は貴方と始めて一つになれた証

私は嬉しかった

貴方は行為を止めなかった
でも、自分の欲求に沿わず私を気遣ってくれた

「…ティト…」

「…ア…アレン…」
繋がった個所が擦れ合い貴方が動く度に私に電気が走った
気付くと自分は腰を振っていた
貴方にも感じて欲しかったから

「…あああっ…あぁ…アレ…ンっ!……」
「―――ティト…行く…ぞ…」
「あああああっ!!!」
貴方のソレが私の中で蠢き

そして私の中に熱い何かが…注がれた……。
「はぁ、はぁ……」

二人の息づかいがよく聞こえる

私も貴方も一つになったまましばらく動けなかった

ずっとこのままでいたい

そう思った

「なんか飲む?」

体を洗った私に貴方が声をかけた

未だ下腹部に何か入っているようなカンジがした

「ううん…」

私はそう答えると貴方の隣に座った

今なら言えるような気がした

胸の奥にしまってあるこの思いを

貴方に勇気を分けてもらった

そんな気がしたから

「アレン…私…私…貴方のことが…好き」

その言葉はすんなり出てきた

なんで今までこんな簡単な事を言えなかったんだろう

今ではそんな気がした
「ティト…俺もだ」

貴方はまっすぐな目で見ながら言ってくれた

私は嬉しかった

長い間夢見た瞬間だったから

そんなことを考えたら急に涙が出てきた

止めようと思っても涙が後から後から出てくる

私は声を上げて泣いてしまった
貴方はそんなあたしを優しく抱きしめてくれた

その晩私達は抱き合って眠った

そして別れの朝がやってきた

姉さんもシャニーもロイ達との別れを惜しみながら飛び立った

私も姉さん達を追おうと飛び立とうとしたとき

貴方が私を呼び止めた

「ティト…内政が整ったら必ずイリアに迎えに行く

だからそれまで待って欲しいんだ」

「アレン…」

私は髪止めを外した

「これ…私の一番のお気に入りなの

迎えに来たとき必ず返して…」

「あぁ、必ず返しに行くから」

その言葉を聞くと私は飛び立った

手を振る貴方がだんだん小さくなる

そして見えなくなった

(待ってるから、ずっとずっと待ってるから)


これから数年後…二人はめでたく結婚することになる…





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