王宮にパイプオルガンが奏でるフーガが鳴り響く
大勢の人の目の前で女性の頭に王冠が被せられた
王冠に光が当り輝いている
女性の透き通るような白い肌が王冠をより美しく見せている
王位継承の儀式が終わり大聖堂から人々が去っていく
その中に燃えるような赤髪の少年がいた
「ギネヴィア様、先ほどロイ様から面会したいと申されているのですが・・・。」
「分かりました。客間にお通ししてください。」
金髪の女性が白装束のシスターにそう伝えられた後、自らも席を立った
ロイのいる部屋のドアがノックされた
どうぞ、と少年が答えると四人の女性が入ってきた
一人は先ほどのシスター、二人の男女の兵士、そして金髪の女性だった
「お久しぶりです、ロイ様。」
「こちらこそ、ギネヴィア様。」
二人が些細な挨拶を交わす
その顔はとても嬉しそうだった
その顔を見たシスターが二人の兵士に目配せをした
女性のほうは何事かすぐにその真意分かったが男のほうはそうでもないらしい
何が何やら分からないでいる男をもう一人の女性が部屋から引きずり出そうとする
「ちょ、何するんだ姉さん。まだ護衛が・・・。」
(バキィ!!!)
男の後頭部を杖が一閃した
踏み込みと腰の回転、さらには遠心力まで加えれたリライブの杖のフルスイング
今の一撃なら虎でも殺せるかと思うほど見事な一撃だった
「何・・・するんだ・・・エレ・・・・・」
(ズドォン!!!!)
頭を抱え前のめりになった男の腹部に強烈なボディブローがめり込む
(グシャア!!!!!)
とどめとばかりに右の強烈なアッパー
きれいな放物線を描いて男が床に落下する
まったく無防備な後頭部への一撃、さらには見事なコンビネーションに耐えられるはずもなく男は卒倒した
ピクリとも動かない男の小脇を、やった張本人のシスターと女性の兵士が抱えて部屋を出た
女性の兵士は真っ青な顔をしてシスターのほうを見ていた
そりゃあドラゴンマスターを素手でKOするほどのシスターにはなかなかお目にかかれないだろう
(ツァイス、生きてるのかな・・・・。)
少年と女性は見事なKO劇に唖然としていた
コホン、と女性が咳払いをした
「立ったままで話すのもなんですし、座りましょうか。」
客間といってもさすが王宮、椅子どころか天蓋つきのベットまで完備されていた
二人は椅子に座った
少年は目の前にいる女性を見る
先ほどまでの衣装とは違い、赤いドレスを着ていた
赤が白い肌と金髪に合わさってさらに栄えて見えた
「どうかしましたか?」
「あ、いや・・・なんでも・・・。」
自分がつい見とれていることに気づきすぐに向き直った
「こうして会うのも久方ぶりですね。」
「そうですね、戦争が終わってからは自分の方で忙しかったですから。」
「お互い、たいへんでしたものね。」
「そういえば、なぜ自分なんかを呼んだのですか?」
ロイに届いた戴冠式の招待状の最後の文面に、「戴冠式の後に、私のところへいらして下さい」と記されていた
「あの・・・お立ちになって頂けませんか?」
「はぁ・・・。」
(座れといったり、立といったり変な人だ)
少年は先ほどから妙にオドオドしているギネヴィアに気づいていなかった
ロイが立ち上がるとギネヴィアが寄ってきた
殆ど目と鼻の先まで近寄ってきたギネヴィアにロイは戸惑った
「ちょっ、ギネヴィア様。」
甘い香りがした
香水とも、花の香りとも違った匂いだった
「あの・・・目をつぶってくれませんか?」
ギネヴィアがロイに言った
その顔は真っ赤だった
何も分からず、言われるままロイは目をつぶった
唇に柔らかいものが触れた
驚いて目をあけると目の前にギネヴィアの顔があった
「???!?!!?」
驚いて頭を後ろにひく
「きゃっ!!」
予想外の行動にギネヴィアはつんのめってしまった
思わずロイの胸に飛び込んでしまった
先ほどの甘い香りがいっそう強くなった
(プツン・・・・)
ロイの中で何かが切れた
ギネヴィアを強引に引き寄せキスをする
ロイの舌がギネヴィアに侵入する
「んっ・・・」
はじめは戸惑ったギネヴィアだったが、すぐに自分から舌を絡ませた
にちゅ、にちゅと唾液が混ざる音だけが部屋に響いた
長いキスの後、唇が離れた
つぅ、と唾液が糸を引いた
「どうなっても知りませんからね・・・」
「・・・はい・・・」
そう小さく頷いた
ロイはギネヴィアの後ろに周り、首筋にキスをした
「あっ・・・・」
小さく体が反応する
両手をまわし乳房に触れる
乳首は服の上からでも分かるほど立っていた
「乳首が、こんなになっていますよ。」
両手で愛撫しながら意地悪げに言った
「あっ・・・そんな・・・こと・・いわ・・・ないで・・・。」
ギネヴィアは艶っぽい声で答える
ロイは片手で乳房を愛撫しつつ、スカートをめくり手を差し入れた
花弁をなぞるように下着を指でなぞった
「はぁ・・・!あっ・・・!あんっ・・・!」
同じように何度も何度も指でこすった
喘ぎ声も次第に大きくなり、下着がじっとりと湿ってきた
「ここ、すごいことになってますよ?」
小声で耳元で囁き、一番硬くなっているところに触れた
「あっ、あ――!!」
ギネヴィアの体がビクン、と震えた
「もう・・・ロイ様・・・足が・・」
うなだれるギネヴィアを机の端に寝かせた
「股、開いて・・・。」
「えっ・・・、はっ、恥ずかしい・・・。」
ロイが手を入れようとすると股を閉じてしまった
すかさず、ギネヴィアの硬くなった乳首を指で強めにつまんだ
「んんっ・・・!」
股を押さえていた力が抜け、ロイは一気にギネヴィアの股を開いた
「っっっっっ!!!!」
恥ずかしさからか、両手で顔を覆ってしまった
「すごいですよ、さっきので股まで垂れてる。」
愛液をなぞる様に舌で内股に舌を這わせる
そして舌が花弁に近づく
「ひゃう!!」
舌が一番敏感なところに触れた
下着をめくりそのまま舌で花弁の中に侵入する
「そんな・・・あっ!トコ・・・汚い・・・です・」
「ギネヴィア様のココ、ピンク色でかわいいですよ。」
舌で舐めとっても後から後から愛液が出てくる
ドレスどころか、テーブルクロスにまで染みを作っていた
「そろそろ、ロイ様のを・・・・」
潤んだ目で訴えられ、ロイは自分のモノを出した
それをギネヴィアの花弁にあてがう
そしてゆっくりと沈めていった
「んっ、つぅ・・・・。」
ギネヴィアの目から涙がこぼれる
「初めてだったんですか?」
コクリ、とうなづいた
一瞬躊躇したがすぐに欲望に支配された
本能のままにギネヴィアを突いた
「あっ・・・!もっと・・・やさしく・・・・」
ギネヴィアの声も今のロイには届いていない
はじめは痛みしか感じなかったが、次第に何かがこみ上げてきた
「あっ・・・!ダメッ・・・!何か、何か来る・・・・!!!」
ギネヴィアの体が弓なりになり愛液が溢れ出した
「はぁ・・・はぁ・・・。」
達してしまったギネヴィアから自分のものを引き抜き
ギネヴィアを立ち上がらせた
「こっちはまだイッってないんで、もう一頑張りしてもらいますよ。」
「・・・・・・」
絶頂の余韻で何も答えることが出来ない
「さぁ、向こうを向いて手をテーブルについて・・・。」
言われるがままそうするギネヴィア
彼女の花弁からはまだ愛液があふれている
「こんなにして、いけない人だ・・・・。」
そういうと、再び自分のモノを差し入れた
絡み付くようにロイのモノを迎え入れた
「あぁあんっ!!」
再びギネヴィアが声を上げる
彼女のお尻を手で揉む
それに反応するようにギネヴィアはロイのものを締め付けた
「あぁんっ、ぁっ――…!あぁん――っ!」
激しいピストンにギネヴィアも思わず大きな声で喘いだ
服をつけたままの行為はとても背徳的だった
「そろそろ、イキますよ・・・。」
「ロイ様・・・私も・・・・また・・イキそうです・・・。」
ロイのピストンが次第に早くなる
「イ・・・・ク・・・・ッ・・・!」
先端から根元まで一気に突き上げ、ギネヴィアの中で欲望を破裂させた
「あんっ!あぁ―――!!!!!!」
ワンテンポ遅れてギネヴィアも絶頂を迎えた
中で性が吐き出されているのが分かった
ロイがモノを引き抜くとドロリ、とほのかにピンク色の白濁液があふれ出た
床にポロリポトリと落ちていく
ギネヴィアもロイも疲れ果て声が出なかった
思考が解けていった―――――
ロイが気がつくと椅子に腰掛け眠っていた
「何してたんだっけ?」
朦朧とする意識を整理する・・・
「!!!?!??!!!?!」
そしてギネヴィアとの行為を思い出した
あわてて辺りを見回すと
肝心の彼女はロイに方を寄せ眠っていた
「くぅ・・・くぅ・・・。」
耳元で彼女の寝息を聞きながらロイは途方にくれた・・・
END