小高い丘の上に二人はいた。
「だいぶ綺麗になったじゃねぇか。」
下に広がる町を見てギースが漏らした。
「あぁ、戦争が続いていた時は廃墟同然だったのに、
今じゃ活気のある良い町になったよ。これもあんたが物資の運搬や
資金を援助してくれたおかげさ。」
「なぁに、俺はただきっかけを作っただけさ。
島民をまとめ上げて指揮したのはおまえさんだろ?」
ギースとエキドナが話していると、下からララム達がやってきた。
「あ〜、また二人で話してる。ねぇ何話してたの?」
「全くこの子は…。で、お前さんがやって来たということは
なんか用があるんだろ?」
「うん。何か工事の関係でもめてるらしくて、どうしても
エキドナさんに合いたいって。」
「わかった。じゃあ、あとで。」
ギースに向かって手を振るとエキドナはララム達と一緒に
丘を駆け下りていった。
戦乱が終結してから半年近くがたっていた。
各地の復興もすすみ、西方三島も目覚ましい復興を遂げていた。
その日の夜ギースはまたあの丘にいた。
大の字に寝そべりぼんやりと夜空を眺めていた。
「またこんなところにいたのかい。」
頭の上で声がしたので首をもたげるとそこにはエキドナがいた。
「隣、いいかい?」
「ああ。」
エキドナはギースのすぐとなりに腰を降ろした。
「何やってたんだい、こんなところで。」
「星を、星を眺めていた。」
「あんた、案外ロマンチストかい?」
「かもな。」
「………。」
「何だよ?」
「あんた何も思わないのかい?」
「何が?」
「私の格好とか、その…色々いうことはあるんじゃないのか?」
ギースはそう言われてエキドナの格好を見た。
普段、鎧ばかり着ていたエキドナだが今日は女らしい服を着ていた。
「その、何だ…。まぁ、似合うんじゃねえか…。」
「ホンとかい?良かった、久しぶりにこんな服を着たかいがあったよ。」
ほめられて喜んでいる彼女は普段の凛としている時とは別の女の顔だった。
「ねぇ、今日のあたしキレイだとは思わないかい?」
そう言うとエキドナはギースに近寄った。
「おい…。それ以上近づいたらどうなってもしらねえぞ…。」
そう言うとギースはエキドナを押し倒した。
服を脱がそうとする手をエキドナが止めた。
「いいよ、自分で脱ぐからさ。」
そう言うとエキドナは自分の服を脱ぎ捨てた。
生まれたままの姿になったエキドナは、戦場で駆け回って
いるときとはうって変わって、丸みを帯びた女らしい体をしていた。
「良いのか?俺で。」
エキドナは胸元を隠しながらこくりとうなずいた。
ギースはその白い胸を鷲掴みにした。
強く揉めば、ぴくんっと白い肩が跳ねる。
そこに顔を埋め、柔らかい乳房の感触を確かめる。
「…あぁっ…そんな強く…揉なっ…あぁっ……」
ギースの愛撫に少しずつエキドナが反応していく。
「…はぁんっ…あぁ…んっ…ふ…あ…あんただけが…
攻めるのは…ず…ずるいからね…。」
そう言うとエキドナはギースを仰向けにし、
ギースのモノをつかんで自からの入り口に当てるとそのまま
腰を下ろしソレを飲み込んだ。
「あぁ!!」
エキドナが一際大きな声を上げる。
愛液で濡れている膣はギースを締め上げた。
自分で腰を降り始めたエキドナに合わせてギースもエキドナを突き上げた。
「…ああんっ…ああっ…」
ギースに突かれる度エキドナが甘い声を上げる。
「エキドナ…、俺ぁそろそろ…。」
「いっ…いいよ…中に…出しても…。」
エキドナがそう言うとギースの腰の動きが早くなり、
そして…
「ああああああっ!!」
子宮まで届くほどに深く突き上げ、二人は同時にイッた……。
「はぁはぁ…。」
未だ肩で息をしているエキドナをギースは優しく抱きしめた。
「なぁ…。」
「なんだい?」
「未だここの他にもあれた地域いっぱいあるんだろう?」
「ああ、そうだけど…。」
「もし、俺達が年老いて死んだらどうなるんだろうな…。」
「心配ないさ、あたし達の志はまた次の世代に受け継がれていく。
そういうもんさ。それに…。」
「それに?」
「あんたとならやっていけそうな気がするんだ。」
「ふっ嬉しいこと言ってくれるじゃないか。」
「いつまでも、一緒だからね。」
「ああ、俺も絶対お前を手放さないからな。」
「ふふふ…。」
その笑った顔は、まるで女神のようだった。